“有給休暇消化義務化”に思う
2014年11月17日

先月、2016年春にも厚生労働省が有給休暇消化を企業に義務付けるという記事が、日本経済新聞のトップに掲載され、ネット上でも賛否両論を巻き起こしていますね。
個人的には、負の面ばかりに目を向けないで、いい方向にいくきっかけにすれば良いのに、と思います。いろんな会社の労働の現場、実情が分かってくると、こういった義務化を不正なやり方で“やっているふり”をするような会社も数多くあることも知っているので、余計にそう思います。

 

この義務化の目的は、長時間労働問題を解決するためですが、我々がこの問題に取り組むときは、管理職層との対話の中で、生産性を上げて早上がりと休みを取りやすくする職場作りについて一緒に考えることをメインとしています。もっとも経営トップによる方針がはっきりしていないと、なかなか効果が上がりにくいので、まず最初に経営者の方にお願いをして、長時間労働の是正とワークライフバランスの重視をするメッセージを発してもらうことにしています。

 

自分を振り返ってみると、確かに働き盛りの30代は週80時間以上は仕事をしていました。仕事の幅が広がる30代は、自身の成長にも繋がるので仕事も面白く、長時間働いてしまう気持ちは良く分かります。ただ、もう少しバランスを取って周囲を巻き込んで全体で仕事を進めた方が、会社も良くなったのに、と自分自身反省もしています。会社、家族、自分にとってベターなやり方を違った角度から考える機会を作るお手伝いをすることは、私にとってのライフワークであって、それは長い目で見て少子化の対策にもなるのではないかと思いながら、「働き方・休み方改善コンサルタント」の仕事を充実させようと思うこの頃です。

 

このコンサルタント料金は、厚生労働省(都道府県)から助成金が出るのはちょっと手前味噌なのですが・・・

(津田有彦)